INTERVIEW

Dr.DOWNERインタビュー(depon掲載分

Dr.Downerってみんな何歳くらいなの?
イノマタ:26-27歳くらいですね。まあ、ほぼ同じくらいですね。
今回の音源はDr.Downerの初正式音源ということなのかな?

イノマタ:一応テープとか、半分自主みたいな形では3つ出してるんですけど、正式に流通とかかかるのは初めてです。
ケイタ:みんなに聴いてもらうのは初めてです。

Dr.Downerの事は正直名前しか知らなくてさ。音は聴かせてもらったんだけど、どういうバンドなのかって全然分かってないんだよね。横須賀のバンド?ってくらいしか前情報が無くてさ。で、宇宙さん(ENZWECKのドラムでありcosmicnoteのオーナー)の所からリリースっていうことなんだけど、経緯みたいなものを聞かせてもらえないかな?
イノマタ:中野moonstepのナオヤさんっていう、PAの人が居るんですけど、なんだか知らないけど、「cosmicnoteからCD出さないか?」ってナオヤさんから電話がかかってきて。そしたら宇宙さんがライブ見に来てくれて、出すってなりました。
ものすごいザックリな説明だね。

ケイタ:ENDZWECKがリリースツアーで横須賀に来て。まあ、横須賀といえばウチらだから‥‥対バンして。で、宇宙君がたまたま見てくれて、その時はまあただ仲良くなっただけだったんですけど、その後もう一回対バンして、打ち解けて行くうちにウチらも「CD出したい」ってなって、宇宙君側からも「良かったらウチで」ってなって。タイミングが合ったんですよ。

音源聴かせてもらったんだけど、メチャクチャカッコいいね。正直な所、震えたよ。
イノマタ:まあ、ライブを見て欲しいっていうのが一番なんですけど。音源を聴いてそこまで思ってくれたのは嬉しいですね。
コイツら一体どんなつもりでこんな音楽やってるんだろう?ってとこがまず一番気になった所だったんだけど。

イノマタ:何ですかね。とりあえず出来た曲をやるっていうのが一番なんですよ。出来た曲をやりたいようにやっているだけなんですよね。

そもそものバンドの始まりはどんなだったの?

イノマタ:俺が高校生の時に、このケイちゃん(ケイタ)とバンドやってて、そのバンドの延長線上なんですけど、その時から大して変わっていないですね。ちょっと真面目になったぐらいで。
ケイタ:その時はスリーピースだったんですよ。4人になって、4人になったら俺はギターを弾くだけっていう。
イノマタ:結構音は一貫はしてますけどね。もうちょっとハードコアみたいな感じだったけど。1回解散して、また新しく始まったバンドなんですけど、結局俺が曲作ってベースで歌うっていうスタイルはずっと変わってなくて。だからまあ、それほど難しく考えてやってないですね。やりたいようにやるっていう。
ケイタ:スタジオで曲作って、じゃあ次のライブやろうかって、それでやって、そのままライブでやらなくなった曲とかもある。
一同:笑
イノマタ:だからまあ、そんなもの凄い思想的なのは無いですね。パンクやってる感じですね。逆に、ロックやることがパンクだったりするじゃないですか?まあ気持ち的な問題なんですけど。捻くれてる部分はあるかもね?

ケイタ:いや?、(自分が)ロック担当ですから。
実際どんな音楽に影響を受けてるの?

イノマタ:俺はニルヴァーナとフーファイターズが超好きで。フーファイターズ、最近はロックをガーンてだして、スタジアム、ドカーンみたいな。ああいう大味な感じっていうんですかね?他に、ロックがカッコいい以外に何も無いみたいな。
ホシノ:俺はメロコアが好きで。昔はロックンロールとか、ストレイキャッツとか結構聴いてて。それで結局グレッチとか今使ってるんですけど。
ケイタ:でもやっぱギター弾かせるとメロコアだなって。まあ、バランス良いかなって。
イノマタ:いや、本当にメロコアなのはこの人(コウイチを指差す)なんですよ。昔サムのコピバンみたいなのをやってて。
コウイチ:別にお前もやったでしょ!
一同:笑

じゃあみんな、そんなに揃ってる感じでも無いんだ?

ケイタ:俺はAC/DCっすからね

AC/DCなんだ?おれはてっきりジミヘンとか‥‥

ケイタ:ジミヘンとかジミーペイジの方が名が売れてるからみんなそう思っちゃうらしく‥‥。アンガスステップの練習してるくらいですからね。
一同:笑
イノマタ:みんな違う音楽で俺が作った曲でまとまるみたいな。俺もベースで曲作ってくだけだから。リフ作ってくくらいで、あとはこんな感じっていうのを伝えるくらいなんですけど。あとは適当にやってくれ、まあ適当まではいかないけど、ある程度幅はあるかなって。
ケイタ:大体イントロから作り始めるんですよ。イノマタが持ってきて、こう、大体指示されるんですけど、大体、思い通りにはいかない。
一同:笑
ケイタ:結構色々な所からアイデア持ってくるんだけど、並べると結局Dr.Downerっていう。
イノマタ:どうにかして道を踏み外そうとする時はあるけど‥‥
ケイタ:その場のひらめきで「ここをこうしたら面白いんじゃね?」って言って、そのまま「やってみよう!」ってなっちゃう事が多いから。。

結構、自分たちの中でタブーみたいな事は無い感じ?

ケイタ:全然無いですね。ビースティーボーイズみたいに、みんなでマイク持っても良いよね。
一同:笑
イノマタ:面白い事は全部やりましょう!みたいな。つまんないことはやりません!っていう。それだけですね.

気持ち良いね。

ケイタ:コソコソやるのは違う。

イノマタ:やりきっちまおう!みたいな。そんな感じですね。でも結構、舐めてる部分はありますよね。正直言うと。
舐めてる?どういう事?

イノマタ:舐めてるとはちょっと違うかな。シリアスじゃない感じっすね。真面目は真面目なんですけど、根本的な所はシリアス感は無いかもしれないですね。逆に今無いものを出していきたいっていうのはちょっとありますけど。基本的に俺個人の話なんですけど、パンク的な考えが好きなんですよ。パンクスじゃないんですけど。音としてのパンクとかじゃなくて、考え方がむしろパンクみたいな、そんな別に大袈裟にパンクがどうこうとか言うつもりも無いんだけど、なんかちょっと違うんじゃないかなってのはありますね。

違うっていうのは?

イノマタ:現状が‥‥。
ケイタ:音楽シーンがってこと?
イノマタ:そこまでデカくないんだけど。もっと俺たちみたいなのがいても良いんじゃないかなって。すんげーカッコいいライブとか見ると、笑っちゃったりしませんか?別に可笑しいからとかじゃなくて、「うぉ〜!超カッコいい!」みたいな。そういう風になりたいですね。

そういえばタイトルの話なんだけど‥‥

イノマタ:スーサイドソルジャーマン26です。

それは一体‥‥?

イノマタ:スーサイドを、ソルジャーする、男ですよ。

スーサイドを、ソルジャーする、男?

イノマタ:まあ‥‥語呂が良いじゃないですか?26は26歳です。本当は曲のタイトル繋げただけなんですけど、まあ、あえて無理矢理意味を付けるとしたら、スーサイドを‥

今考えてる感じじゃん!

一同:笑
イノマタ:そういう色々な事故があるじゃないですか?借金とか、仕事が無かったりだとか。そこから戦い抜くんですよ。それが26歳だよっていう。

‥‥ふ?ん。

一同:笑
イノマタ:まあ、意味は無いです!曲のタイトルとか全部、言い易さで決めてるし

そこもタブーは無い感じだ?

ケイタ:「これ、どういう意味?」っていうのを、誰も意味を聞かないですし。
一同:笑
ホシノ:「(タイトルを)これね!」って言われて、「う?ん、OK!」みたいな。
ケイタ:言いたい事は歌詞で言ってるし、
イノマタ:言いたい事っていうか、歌詞は別に説教とかじゃないんですよ。「俺こうだぜ!」くらいにしか言ってなくて。すげ?深い、大袈裟に言うと世界平和とかですか?そういうのじゃ全く無いんですけど、別に何もメッセージが無いと言ったら、そういう訳じゃないんですけど、「俺はこういう風に考えてるんだけど、お前らはどう考えてるんだ?」くらいでいいかなって。押し付けがましいのは嫌だし、かといって意味が無くて、楽しければそれでいいじゃんみたいな。そこともちょっと違う。そこら辺が難しい所なんですけど。楽しい方が良いんですけど、楽しいにも色々とやらなきゃいけないじゃないですか?楽しい事って。それとのせめぎ合いみたいな。そこまで難しく考えてないんですけど、そういうのもちょっとありますよ、みたいな。
ケイタ:6曲目の題名なんですけど、歌入れの当日くらいに「D.K.N」って書いてあったんですよ。で、「なんだ?D.K.Nって?DRINK?」とか考えてたんですけど、「どうにもこうにもならねぇ(の略)」だったんですよ。
一同:笑
ケイタ:副題か何かにこっそり書いてあって。
イノマタ:歌詞作ってた時に、「ああ、どうにもこうにもなんねぇな?。」って。「どうしよう、どうしよう。」って。「ああ?どうにもこうにもなんねぇ。」それで、「D? K? Nだな」って。でもそういうのも、何も意味が無い訳じゃ無くて、歌詞とかちゃんと見てもらえると「ああ、結構どうにもこうにもならねぇんだ」って。分かってもらえると思います。歌詞も見て欲しいですね。